糺の森のアルキオーネ

ただすの もりの あるきおーね

12. あなたが私のツインソウルですか?①

Kさんのコミュニティで
アセンション」の概念を知った私は
コミュの記事をむさぼるように読むと同時に
それについて 本やインターネットで
調べまくった。

 

巨木が好きだったり、神社に呼ばれる感覚だったり
スピリチュアルな世界って
それまでにも、実は私は
自然に生きてきていたのだな、と思うけれど

 

 

霊が見えるわけではないし
美輪明宏さんの「オーラの泉」という番組が好きだった、とか
霊ってホントにいるのかな、幽体離脱?やってみたいなあ、
というようなレベルでしかなかった。
チャクラ、は知っていただろうか…。

 


そんな中でエンリケバリオス
『ツインソウル』という本に出会い
私は、衝撃を受けた。

 


『私が 求めていた世界はこれだ!』

 

 

アセンション #ハコニワ #スピリチュアル #美輪明宏

オーラの泉エンリケバリオス #ツインソウル

#ツインフレーム #ツインレイ #999 #2009 #チャクラ

 

 

 

11. ハコニワでの邂逅(かいこう)⑤

私はますます コミュ二ティに 入り浸る(いりびたる)ようになり、
そして Kさんのお庭にも 挨拶のコメントを残すようになった。

 

コミュの主催者であって慕われているKさんのお庭には、
コミュの人たちがたくさん出入りしていた。

 

その中には、Kさん同様 キラリと光る
氣になる方々がたくさんいた。

 

まず リコちゃん
彼女は ふんわりとあたたかくて
まるで 天使のように 私には思えた。


それから シンリちゃん
彼女はおそらく 私たちより歳上で
優しいながらも ビシッと芯の通った空氣があって
なんでも聞いてくれるけれど
ほんとはちょっと近寄りがたいような
そんな感じがした。

 

トイロさん

第一印象は、奥さんを内縁にしているダメなやつ!

でも 不思議なやさしさをたたえている。

 


そして ノリさん
熱血漢で お節介で
口うるさいけど 愛情たっぷり。

 

ほかにも たくさんたくさん ステキな方々がいて
私は 嬉しくてならなかった。

 

彼らも それぞれお庭を持っていて
私は 皆のお庭にも出入りするようになった。
お庭のしつらえには その方の
為人(ひととなり)が 本当によく見て取れる。
そして アバターにも それは如実にでていた。
また、彼らはそれぞれ、公開の日記スペースも持っていた。

 

様々に味わい深い
天然石のように 美しい人々。

 

私の SNSでの バーチャルな人間関係は
一氣に 豊かさを増した。

 

ハコニワにいけば
コミュニティに寄れば
優しくてよく話を聞いてくれる
仲良しさんたちがたくさんいて

 


私は 夫に対する

現実のさみしさを 忘れることができた。

 

 


私は 寝ても覚めても
携帯の中の世界に
夢中になっていった。

 

 

 

 

アセンション #ハコニワ #スピリチュアル #SNS
#ツインソウル #ツインフレーム #ツインレイ #コミュニティ

⒑ ハコニワでの邂逅(かいこう)④

Kさんのアセンションコミュニティに 書かれた記事を夢中になって読んだ。

驚きの情報ばかりで、真実なのだろうか?と思うところもたくさんあったけれど、

心の深いところが、それらの情報を欲しているのがわかった。

 

乾いた土に、水が染み込むようだった。

 


そんな日々を過ごすうち、私は
AちゃんBちゃん達とハコニワで 関わっていることが
キツくてきつくてたまらなくなってきた。


この人たちのコミュニケーションは
嫌味を言ったり
探りを入れたり
疑心暗鬼になったり
足を引っ張ったり

 


ああ、でも、私が、私こそが
今までこれをしてきたんだ…
だから私、

この人たちと一緒ににいるんだ…

 


そして、いい人をやっていて


もう嫌だよ
やめて
そんなコミュニケーションするなら

もう私のお庭に来ないで!と

 


本当に言いたいことを 言うことができていなかった。

 
今思えば たったそれだけのことなのに


私は SNSで知り合った知らない人
現実世界に関わりがない人
本当には好きじゃないな、関わっていて気持ちよくないな、と
思う人にさえ

 


嫌われるのが怖くて怖くて たまらなかった。

 

 

でも、この人たちは
Kさんとは やっぱり何か違う。


私は、Kさんのような人たちに
囲まれて生きたい!

 

 


また別の 台風の吹き荒れるある日
私は、

彼らに はっきり宣言することを決心した。

 


「私は、恋の当て付けや
嫉妬や 足の引っ張り合いばかりの
こんなやりとりは もう嫌なんです。
私のお庭では、やめてください。」


震える指で

庭にコメントを残した。


「は?
こんなやりとり?どういうこと?
あんただって やってきたじゃん」


「かんじわる!
あんたなんか こっちからお断り」


「CもDも、美瞬(めいしゅん)のことはもうシカトね」


女の子達は 口々に罵(ののし)り
男の子の1人は、困ったように 後ろから

個別メッセージを送ってきた。

 

そして Kさんだけは
まったくそれらのやりとりを
意に介さないかのように
いつものように 穏やかに挨拶をし
去っていった。

 

せっかく SNSでつくった友達だったけれど。

 


これでいいんだ。

 


そう 思った。

 

 

 

 

 

 

アセンション #ハコニワ #スピリチュアル #嫌われたくない
#ツインソウル #ツインフレーム #ツインレイ #言いたいことが言えない

 

 

 

⒐ ハコニワでの邂逅(かいこう)③

アセンション』とは

次元上昇のことだそうだ。


直訳すると

「上昇・即位・昇天」を意味する英単語。
例えば「キリストの昇天」を

The Ascension という。


ニューエイジやスピリチュアル系と

いわれるものの中で信じられており
今、私たちが暮らしている

3次元から5次元以上の世界に

次元が上がるイベントで
これがあると

「人類の意識が覚醒する」

などといわれている。

 

 

へえ〜
そんな概念があるんだ…。

 

 

驚きと共に、私には
何か惹かれるものと、
実は思い当たるフシがあった。

 

 

先日の あの 台風を呑み込んだ、という感覚や

 

転勤族の妻として

各地に住み始める時に
なんとなく土地の氏神様に
「はじめましてこんにちは、

お邪魔します。
これからしばらくお世話になります」
と おまいりするのだけれど
なぜか、

ふっと呼ばれたり

同じ神様に引き合わされたりする感覚。

 

 

また、わたしは

トトロの木のような
巨木が大好きなのだけれど
転勤して

まだ友達がなくさみしいとき
車のハンドルを握り
「巨木、おねがいします!」と念じて

直感に沿って車を走らせると
理想通りの

美しい樹冠(じゅかん)を持つ
堂々たる巨木にお会いできて


その幹に抱きついて
さみしさを癒したりしていた。


そんな時は

そこはよく また

ご縁のある神社の神様の
境内だったりして。

 


そんな風に
なんとも言葉にしがたい 不思議な感覚が
最初の子、サクヤを産んだ

1999年くらいから
だんだん強くなるような氣が
うっすらとしていたのだった。

 

 

 

これって アセンションだったのかな!?!?

 

 

 

 

 

 

 

アセンション #ハコニワ #トトロの木 #スピリチュアル #ニューエイジ
#ツインソウル #ツインフレーム #ツインレイ #1999 #999

 

 

 

⒏ ハコニワでの邂逅(かいこう)②

私のお庭に 何人かの決まった方が 

頻繁(ひんぱん)に出入りするようになって

毎日のように
「おはよう」
「おやすみ」と
言葉を交わし合うようになった。

 

Aちゃん
Bちゃん
私の女性陣と
Cさん
Dさん
の男性陣

 

AちゃんもBちゃんも
トークが軽快なCさんがお氣に入りで

次第に それぞれのお庭で
恋の鞘当てのような
微妙な雰囲気になってきた。

 

 

穏やかに
夢のお庭を楽しんでいたのに…

 

 

さりとて私は
皆に出て行って!という勇氣があるわけもなく
せっかくできた バーチャル友達を失うのも
惜しいような気がして
何とも言えない空氣感の中
せっせと お庭作りに勤しんでいた。


そして氣付けばもう1人
お庭に現れて
挨拶を交わしてくださる存在がいた。

 

Kさん。
アバターは男性の姿。
ではあるけれども
なんだかとても
中性的かつアルカイックな
ーーーアバターなんだから、アルカイックを表現するのはおかしなことではあるけれど、今なら強ち(あながち)外れていなかったのだな、ということがわかる。ーーー

 

この方は、前述の皆とは、全く雰囲気が違っていた。
ひとり、浮世離れしたような
仏さまのような 穏やかさと優しさ。

 

私は、このKさんになんとなく惹かれて
お庭に出入りするうちに
Kさんが ご自分の【コミュニティ】をもっていることを知った。

 

 

そこで『アセンション』という言葉を
初めて知ったのだった。

 

⒎ ハコニワでの邂逅(かいこう) ①

とてもさみしかった。

 

 

テレビに重なるようにして目に入る
短く刈り上げられた
見慣れた後頭部。

 


お笑い番組に合わせて響き渡る
男性にしては少し高い
カンに触る 笑い声。

 


ゆすり上げられる
以前より少し丸まった
両肩と背中。

 

 

スクリーンセーバーでもかけないと
網膜に焼き付いてしまう。

 

 

 

ため息をついて
携帯電話の 画面に目を落とす。

 

 

そこにあるのは

 


小さな小さな
綺麗なお庭に
美しく並べられた
アニメちっくな
可愛い花や雑貨たち。

 

 

外の世界は 全く思い通りになんてならないけれど
この手のひらに収まるお庭は
時間と手間をかけてあげれば
美しく応えて 私を癒してくれる。

 

 

私はいつしか

夫とのセックスレス
さみしさを紛らすために始めた
SNSでの ガーデニングゲームに
どっぷりハマっていた。

 

 

そこには 会ったことも
声を聞いたこともない
友人たちがやってきて
「かわいいお庭ですね」
と メッセージを残していく。

 


メッセージの主のハンドルネームは
リンクになっていて
そこを ぽちっとすると
相手のお庭に行けるのだ。

 


お庭の設え(しつらえ)方で
なんとなく その人の
人となりが 伝わってくる。

 


氣に入った人のお庭では
植物が もっと育つように
ボタンを押してお手伝いし
一言メッセージを残すこともある。

 


そんな風にして
穏やかで
淡くて薄い
当たり障りのない人間関係が
始まってゆく。

 

 

 


そんな中で
黒板を爪で引っかいたように
感じる出来事があった。

 

 

 

 

 

 

⒍ 2009年9月9日⑤

マンションの9階の窓から 空を眺めている 肉体の自分と

空いっぱいに広がってしまったかのような 意識の自分との

不可思議な 二重性を感じながら

 


大きく広がった方の自分は
まるで 自らの内に 台風を吸収してしまったかのような
体感と 驚きに満ちていた。

 


台風が身のうちにある、と言っても
決して 荒れ狂う感じでも 恐ろしい感じでも
なんでもないのだ。

 


それは、ある意味 とても爽やかで氣持ちよくて……
とてもとても大きな自然のダイナモのような
大きな浄化装置のような……

 


それを感じ取っている私の視点は
氣づくと 宇宙からのもので
まるで 気象衛星よりも遠くから
地球を含めた 鮮やかな青と白と漆黒
太陽の光を反射しつつ輝く美しい
海と台風を見下ろしている。

 

 


ほんとに きもちいい…………
しかもいきいきした
いのちのエネルギーにみちて………

 

 

あっ、これわたしだ!

わたしがこれなんだ。

見える全部

これ全部わたしなんだわ!

特に台風!!

これ わたしじゃん!!!

 

 

ふいに氣づいた。

 


すべてがわたしだけど
私は 特に台風!
台風のような特質が強く出てるんだと、
そう強く思った。

 


思えば、この 激しい性格…
自分はただ 良かれと思って
思ったとおりしているだけなんだけれど
わがままで 人を振り回してしまう
通った跡が まるで爆心地のような…

 


そんな自分が嫌いだった
悲しかった
どうして
一生懸命やっているだけなのに
いつもこんな風になってしまうんだろう。

 

 


私は 台風だったんだ。

 

 


人間たちは 怖れて忌み嫌うかもしれないけれど
台風は 自然現象で
ただ 台風であるだけで
何も それ自体が
悪いものでも 恐ろしいものでもない。

 


大量の雨を齎し(もたらし)
大氣を攪拌(かくはん)し
ある時は川を氾濫(はんらん)させ
木を薙ぎ倒す(なぎたおす)
そして

 

通り過ぎた後には
澄み渡った空と大地がある。

 

 

欠くべからざるもの。
地球という いのちのシステムの中に
ただあるもの。

 

 

 

私は 台風だったんだ。

ただ そうであるだけだったんだ。

 


そして それって こんなに
命のエネルギーと
愛(天意)に
満ちたものだったんだ……。