糺の森のアルキオーネ

ただすの もりの あるきおーね

⒈ いにしえの 〜プロローグ〜

古(いにしえ)からの木々が

 

 

私たちを あたたかく

みまもっている。

 

 

 

 

 

 

おかえり。

やっと はじめられるね。

ずっと待っていたよ。

 

 

 

 

いまから始まるのは

決して

生易しいことではないけれど

 

 

 

 

でも君たちは

ここまで来たんだ。

 

 

 

 

 

 

ゆいいつの還りみち

その入り口に。

 

 

 

 

 

..............................

 

 

 

 

ギロリと光る 虚ろな目

 

 

足元から

口惜しそうに

 

 

 

私を

 

 

 

その目は私を

映しているのだろうか

 

 

地べたから。

 

振り返りざまに。

 

そこには 頭しかない。

 

 


そう それは

今 胴から落ちた

生首の目

 

 

 


心が竦む。

 

 


そして不意に気付く。

私の手に残る鈍くて重い衝撃。

 

 


よく感じると

私の手には

刀が握られている。

 

 

 

  

 

ああ この首を 落としたのは 私なんだ……。