糺の森のアルキオーネ

ただすの もりの あるきおーね

⒉ 2009年9月9日 ①

その日私は 

自身の住む福島市のマンションの
大きく開いた南側の窓から
(今 氣づいたのだけれど 『9階』に住んでいた!)
文字通り
風雲急を告げる 灰色のちぎれ雲たちが

 

空を舞うのを

 

わくわくしながら見渡していた。

 

生暖かいかぜが
頬を撫で
髪を荒げさせる。


ああ、なんと心踊るのだろう。


私は小さい時から
夏の夜の激しい稲光りや
台風のやってくる直前の
常とは違う 雲の動きが大好きだった。


それは、心の何処かを
無性に 刺激して止まない。


地球が 生きて 鼓動していることに
同調しての 胸の高鳴り、とでもいったらいいのだろうか。


そしてその日は
その美しい空のドラマに加えて
私を悶絶させる もう一つの要素があった。