⒌ 2009年9月9日④
そんな不思議な感覚を味わいつつ
眼前に広がる 風と雲のショウに魅入る。
ああ、まるで 龍の巣だ。
生暖かい風を 胸いっぱいに吸い込みながら
暫し(しばし) 時が経つのも忘れていた。
……どのくらい そうしていただろうか
ふと……
なんなんだろう……
この じかん が とまってしまったかのような……
………
氣がつくと
ちゃんと 部屋の中にいるのに
まるで 自分の体が
おおきく
おおきく
この福島盆地 いっぱいに
足をつけて
吾妻山を
眼下に見下ろして
………
部屋の中にいるのに………
なんなんだろう
このしずけさは………
あっ
わたし……
台風 のみこんじゃったみたい!!