糺の森のアルキオーネ

ただすの もりの あるきおーね

⒏ ハコニワでの邂逅(かいこう)②

私のお庭に 何人かの決まった方が 

頻繁(ひんぱん)に出入りするようになって

毎日のように
「おはよう」
「おやすみ」と
言葉を交わし合うようになった。

 

Aちゃん
Bちゃん
私の女性陣と
Cさん
Dさん
の男性陣

 

AちゃんもBちゃんも
トークが軽快なCさんがお氣に入りで

次第に それぞれのお庭で
恋の鞘当てのような
微妙な雰囲気になってきた。

 

 

穏やかに
夢のお庭を楽しんでいたのに…

 

 

さりとて私は
皆に出て行って!という勇氣があるわけもなく
せっかくできた バーチャル友達を失うのも
惜しいような気がして
何とも言えない空氣感の中
せっせと お庭作りに勤しんでいた。


そして氣付けばもう1人
お庭に現れて
挨拶を交わしてくださる存在がいた。

 

Kさん。
アバターは男性の姿。
ではあるけれども
なんだかとても
中性的かつアルカイックな
ーーーアバターなんだから、アルカイックを表現するのはおかしなことではあるけれど、今なら強ち(あながち)外れていなかったのだな、ということがわかる。ーーー

 

この方は、前述の皆とは、全く雰囲気が違っていた。
ひとり、浮世離れしたような
仏さまのような 穏やかさと優しさ。

 

私は、このKさんになんとなく惹かれて
お庭に出入りするうちに
Kさんが ご自分の【コミュニティ】をもっていることを知った。

 

 

そこで『アセンション』という言葉を
初めて知ったのだった。