糺の森のアルキオーネ

ただすの もりの あるきおーね

16. ハワイ島 Hiloへ ②

 

ワイ島 Hiloへ ①

http://maysyun.hatenablog.com/entry/2019/07/01/225247

 

 


日本からの直行便のあるコナ空港と

Hiloの街が140㎞も離れてるなんて知らなかった!

しかもバスももちろん電車もなし!!

 


やっとのことで空港を出て

片言の英語を駆使し

レンタカーを借りる為のシャトルバスに乗りこんだ。

 


運転手は、長い白髪のカッコいいおばさまだ。バックミラーを大きな目でじっと見つめながら、たった1人の乗客の私に、大声で噛んで含めるように、あれこれとアドバイスをくれている(らしい)。

 


以前の私だったら、曖昧な笑顔で

適当に頷いていただろう。

 


もう私は自分にいっこも嘘はつかないぞ!

 


わかるところは頷き

わからないところはフリーズしておく。

とにかく、19号線に乗らなければいけないらしいことだけはわかった。

 


そして、彼女の

心からの忠告がとても嬉しい。

私に、ハワイで素晴らしい時を過ごして欲しいんだな、という熱い愛と情熱が聞こえてくる。

 


程なくして、広大な土地ににたくさんの駐車場がいくつもある不思議な区画にやってきた。その区画のひとつひとつが、レンタカー会社であるらしい。

 


公共の交通機関が発達していないハワイ島では、レンタカーは重要な観光者の足だ。

 


" Have a Goooooday  !! "

 


力を込めて声をかけながら、彼女は

ある区画のレンタカー会社のプレハブのような事務所を指差した。

 


スルスル、とドアを開けると

真正面の壁一面に大きな黄色の看板があり、太く黒い文字で【Hertz】と書かれてある。ヘルツ。周波数のこと。

 

 

 

上手く出来すぎ!

世界は周波数で出来ているよね。

うんうん。

 

 

 

看板の前には、3人のロコの女性たち。年のほどは私くらいか。皆ヘッドセットで電話中。忙しそうにしている。

 


そのうちの1人が電話を終えた。

と、目があう。

私がそちらに歩き出すと

「あら、こっちきちゃう?

あなた英語話せるのかしら?

まぁ、しょうがないわね」

という声が、聞こえるような気がした。

 


気のせいかもしれないけれど。

 


"  Hi !   〇〇△◇✳︎⌘&?"

 


ああ、もっとヒアリングの勉強しておけばよかった!!

 

 

 

✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎

 

 

 

なんとかかんとかレンタカー手配のミッションに成功し、事務所を出る。

 


生暖かい風と共に

目の前に用意されていたのは、

紺色の日産のスポーツクーペだった。

 


運転席のドアを開けようとして、

慌てて左側にまわる。

左ハンドル右車線、大丈夫かなぁ、

不安!!そしてやるしかない!

Hiloに行くんだ!

 


乗り込んでみると、座席は一番前になっているはずなのに、足がアクセルにもブレーキにも、つま先しか届かない。

 


うわぁ、どうしよう。

車を変えてもらった方がいいのかなぁ。

 


でも、これは日産車。

軽なんてあるわけないし

日本人だと思って用意してくれた車がこれなんだろう。他のアメ車はもっと大きそうだし。サインの青い車だし。

きっとこれで行けるはず。

 


で、さて、どうしよう。

 


ひとしきり考えた後

私は大きなポーチとハンドバッグの2つを、腰と背中の後ろ、座席との間に置いた。

 


うん、なんとか行けそう。

よし、これで行こう。

 

 

 

広い駐車場の中で、右車線をイメージして右折、左折、ストップアンドゴーを繰り返す。車庫入れも試みてみる。バックビューモニターだ。ありがたい。

 

 

 

ううう、大丈夫かなぁ。

大丈夫、大丈夫

世界を信頼だ。

何が起きても結局大丈夫。

 

 

 

グーグル先生に、Hiloのホテル名を入れる。いつも使っているナビが、そのまま日本語で使えるのは本当にラッキーだ。

 

 

 

……と

なんと!

Hiloまではハワイ島のど真ん中を

突っ切っていくらしい。

 

 

 

私は、青い海と白い雲の海岸線を楽しんでいくつもりだったので、勝手にかなりショックを受けた。

 

 

 

もちろん、島の周囲を走ってHiloへ行くことは出来る。しかし、ナビが案内するよりかなり時間はかかるだろう。

 

 

 

なるべく最短距離で行きたい。

私は、ナビの言う通りに島の中央を1時間半で走ることに決めた。

 

 

 

いざ、いざ、いざ出発。

おそるおそる、駐車場の外へ。

ゆるゆるとアクセルを踏みこむ。

ああ、運転免許を取り立てだった頃、こんな気持ちだったよなぁ。

 

 

 

最初の左折の時、二車線のうち右側から

大外を回って左折してしまった。

 


大きなクラクションと共に

すごい勢いで左側を走り抜けていく車。

 


ああああああぁ  危機一髪。

開始3分でゲームオーバーになる所だった!

私はもう2度と左折の時のレーン取りを間違えないだろう。

 


あいにくなことに

走り出した街道は片側1車線の対面通行。後続車が気になって気になって申し訳なくて仕方ない。

 


10分も運転すると、もう疲れてしまって、一休みしたくてたまらなくなる。後続車も先に行かせてあげたい。

 


しかし、ウィンカーもワイパーも日本とはレバーが逆だし、一時停止しようにも路肩が狭くて、うまく止まるスペースが見つからない。

 

 

 

ううう、早くも詰む〜(汗)

頑張れ私。

 

 

 

 

 

17. ハワイ島  Hiloへ ③

http://maysyun.hatenablog.com/entry/2019/07/05/121835

 

 

#ハワイ島 #ヒロ #レンタカー#Hertz#周波数#ツインソウル#ツインレイ