糺の森のアルキオーネ

ただすの もりの あるきおーね

⒌ 2009年9月9日④

そんな不思議な感覚を味わいつつ

眼前に広がる 風と雲のショウに魅入る。

 

 

 

ああ、まるで 龍の巣だ。

 

 

 


生暖かい風を 胸いっぱいに吸い込みながら

暫し(しばし) 時が経つのも忘れていた。

 

 

 


……どのくらい そうしていただろうか

ふと……

 

 


なんなんだろう……

 


この じかん が とまってしまったかのような……

 


………

 

 

 


氣がつくと
ちゃんと 部屋の中にいるのに

 

 

 

まるで 自分の体が

 

 

 


おおきく

 

 

 


おおきく

 

 

 

 


この福島盆地 いっぱいに

 

 

 

 

足をつけて

 

 

 

 

吾妻山を

 

 

 

 

 

 

眼下に見下ろして

 

 

 

 

 


………

 

 

 

 

 


部屋の中にいるのに………

 

 

 

 

 

 

なんなんだろう
このしずけさは………

 

 


あっ

 

 

 

 

 

わたし……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


台風 のみこんじゃったみたい!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

⒋ 2009年9月9日③

銀河鉄道999 というアニメをご存知だろうか。

 

少年が 永遠に生きられるという 機械の体を手にするために
謎の美しい女性メーテルとともに 銀河鉄道で宇宙を旅する。

 

なぜかはよくわからないけれど
どうしようもなく惹かれて仕方のないアニメだった。

 

 

そして今日、その意味がわかったよ!
「しるし」だったんだ!!


『 999を 決して忘れてはいけない!!』


私の人生は
氣付けばサインとシンクロ二シティに満ちている。

 

私にとってのサインというのは
例えば 11:11を毎日毎日見ることだったり
すれ違う車のナンバーが3台連続8888だったり
何氣なく手にとって開いた本に
自分の欲しかった答えが書いてあったり

 


自分だけの意味づけかもしれないけれど
明らかに 偶然の一致では済まされないような
一連の出来事との遭遇のことで
それが起きてきたのはここ最近のこと…

 


…いや、実は今までもずっと起きていたことに
やっと最近 氣づけるようになったのだった。

 


今なら はっきりと判る

 

『 999 は 始まり。
おわりのはじまり。
大切なことだから 絶対忘れないで。
【 999 】だよ!! 』

 


うん。わすれてなかったよ!
このワクワク!!

 


…そして『 忘れないで!』って言ったのは
一体 誰なんだろう……

 


……

 


……

 


…私?

 

 

 

 

⒊ 2009年9月9日②

大きな台風がやって来る。

 

最大風速55メートル
中心気圧910ヘクトパスカル

 

 

それが、日本列島の背骨を縦断し
今、まっすぐ
私の住む 福島県福島市に向かって
やって来るのだ。

 


台風の目ってどんな感じなんだろう
噂には聴けど 体験したことはないじゃないか。

 

 


それにこの台風は 昨日
茨城県土浦市でも
大きな竜巻を巻き起こしてきた


土浦
つくばに程近い
その場所での竜巻は
私がサインを受け取るには充分すぎるほどだ。

 

 


私の人生は
氣付けばサインに満ちている。

 

 

 


つくばは 私が青春を過ごした場所
男体山・女体山を持つ筑波山
私にとって 始まりの場所であり
二元性の象徴だ。

 

 

土=物質界、現実そのもの
浦=入り江=水=感情

 


そこでの竜巻は

「新たな現実が動き出すよ。
ちょっと激しいことになるかもよ」

といったところか。

 

 

それでもいい。
もうこんな現実はうんざりだ。

 

 

それに!
今日は2009年9月9日


999の日だよ!

⒉ 2009年9月9日 ①

その日私は 

自身の住む福島市のマンションの
大きく開いた南側の窓から
(今 氣づいたのだけれど 『9階』に住んでいた!)
文字通り
風雲急を告げる 灰色のちぎれ雲たちが

 

空を舞うのを

 

わくわくしながら見渡していた。

 

生暖かいかぜが
頬を撫で
髪を荒げさせる。


ああ、なんと心踊るのだろう。


私は小さい時から
夏の夜の激しい稲光りや
台風のやってくる直前の
常とは違う 雲の動きが大好きだった。


それは、心の何処かを
無性に 刺激して止まない。


地球が 生きて 鼓動していることに
同調しての 胸の高鳴り、とでもいったらいいのだろうか。


そしてその日は
その美しい空のドラマに加えて
私を悶絶させる もう一つの要素があった。

 

 

⒈ いにしえの 〜プロローグ〜

 

 

 

 

古(いにしえ)からの木々が

 

 

 

 

私たちを あたたかく

みまもっている。

 

 

 

 

 

 

おかえり。

やっと はじめられるね。

ずっと待っていたよ。

 

 

 

 

 

いまから始まるのは

決して

生易しいことではないけれど

 

 

 

 

でも君たちは

ここまで来たんだ。

 

 

 

 

 

 

 

ゆいいつの還りみち

その入り口に。